『奇妙な論理』

1952年にアメリカで出版された、マーティン・ガードナーという人が書いた『奇妙な論理』を読みはじめました。先日読んだ『トンデモ本の世界』の中で推薦されていたからです。

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか (ハヤカワ文庫NF)

奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか (ハヤカワ文庫NF)

疑似科学者の珍説を紹介・撃破している本なのですが、50年前と現在と、状況はあまり変わっていないんだなぁ、と考えさせられる内容です。
ただ、幽霊や宇宙人が操縦する飛行物体の存在を「科学的に」立証している「科学者」もトホホですが、彼らを「科学的に」批判している「科学者」の中にもトホホな人がたくさんいる、ように見えます。例えば、某有名私大の火の玉教授。彼は、心霊現象もミステリーサークルも、なんでもかんでも、プラズマ理論で片付けちゃいます。それって確かに、食あたりで起こした腹痛を悪霊の仕業だと考え込むのと同じくらい、非科学的な態度だと思います。
その点、このガードナーという人の態度は、じれったいほどに科学者的です。そんなに面白い本ではありませんが、2冊とも、最後まで読んでみようと思っています。